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家入かずまとマック赤坂と田母神さんの違い

今回の2014年都知事選、相変わらずの当選する気が無さそうな候補者、家入かずま、マック赤坂のような人々と、なぜか全く面白く無いトップ候補者舛添、細川あたりを観て、色々ドライな視点で考えてみた。

都知事選立候補を費用対効果の観点で観る

まず、この選挙に立候補するメリットはよくよく考えると莫大である。

なんせ、テレビに出まくる。500万円の供託金でテレビのタイム枠、スポット枠に準ずる露出がされまくるわけで、これを普通にやろうとすれば●億円は下らないだろう。

費用対効果で観れば、最高の投資対効果が得られるのが東京都知事選立候補なのだ。

※売名で立候補してる、とは言っていないのであしからず

家入さんはネットで差をつけられたの?

しかし、家入さんは海外で生まれたインターネット政党のモデルをパクり、ネットをメインに選挙戦に取り組むという勝負をした。しかし本当に、結果としてネットの世界で勝てているのだろうか?グーグルトレンドで検索回数を観てみよう。

 

 

これは想定を超える結果になった。マック赤坂大善戦(笑) 

 家入さんは細川さん、田母神さんはおろか、マック赤坂さんにすらグーグルの検索回数で勝てていないのである。これはどういう事か。

グーグル検索はあくまで「能動的に情報を探された数」である。つまり、どこかで認知をされなければ検索されない。

つまり家入さんはテレビや街頭演説といった、認知形成を疎かにして負けているのだ。

一方、彼はソーシャルメディア中心で戦ってきている。この場合、投票者とエンゲージメントを強く形成している可能性があるため、投票率が高い可能性もある。

開票時、このギャップがどれくらい埋まっているのかは、ちょっと楽しみである。

 

では、マック赤坂はなぜこんなに凄いのか?

マック赤坂はスマイルセラピーの売り込みのために立候補しているのだろう。

何度も繰り返し、常に変態的なお笑いムービーとゲリラ的な街頭演説?(の妨害?)を繰り返しているので、彼はすっかり有名になってしまった。

「10度、20度、30度!!」

この、累積戦略が彼の「面白い政見放送」の知名度を高めたため、政見放送ですらバズムービーになってFacebookでシェアされるのである。

 

今回はちゃんとオリンピックを意識した滝川クリステルバージョンがある。


マック赤坂 政見放送(滝川クリステルVer) 2014年東京都知事選 - YouTube

田母神さんの凄さ

では、その二人の上を行く、田母神さんの認知はいったい何が要因なのか。

彼は発言がとにかく面白いのである。

「阿部さんは本当は僕を支持したいはずなんですよ」

というあの挑発的な発言、幕僚長をクビになった要因のあの発言。

彼は決して間違えた事を言っている訳ではないのだが、タブーに余裕で踏み込む度量があるため、ネットで湧く。 

このままでいいのか若い有権者

しかし、更に上を行くのが、元々知名度も高い舛添氏、細川氏。この二人の牙城は崩せない。おまけに小泉純一郎ときたら、全く勝てる気がしない。

 

この人たちの主張は「脱原発」「自然エネルギー増」「福祉介護の充実」等、凄くまっとうなんだが、「有権者の人口構成比を考えて高齢者に主ねっている風」にしか思えない。それと、「ぶっちゃけ東京だけの話しじゃないじゃん国会でやれよ」と思う。

そういう話しじゃなくて「東京オリンピックをウルトラ成功させるよ。観光立国化するためにバンバン投資するよ。雇用も20−30代を中心にどんどん産み出すよ」とか、そういう話しを聞きたいんです。

とはいえ、とげぬき地蔵通りで握手と演説をされたら、息子に放置されている老人はこういう人に票を入れたくなるわけです。これは不公平。

これこそが、民主主義のゆがみだと思いませんか?

家入かずまはこれから数回リベンジすべき

 ネット選挙で若者から変革を起こすには、双方向性の高いツールを使い、候補者に声を届け、政策への関与度を上げる必要がある。家入さんは時間がかかるが、ネットの使い方としては正しいアプローチをとっており、今になって120の政策(大杉)がまとまってきた。

この政策を拾い上げるプロセスを継続し、シンプルな自分の政治主張に再編成して、次回の国会選挙に是非立候補してほしい。

今、東京の活性化に本当に必要なのは、若手の雇用対策、子育ての支援なのだから。